次世代バイオ燃料原料として「藻」に注目が集まっている。
藻は油成分を作り出すそうで、国内外で研究競争が激化している上、大手民間企業も出資を本格化し始めている。東日本大震災の被災地に研究拠点を置き、復興につなげようとする動きも出始めた。
注目の「藻」は、湖や河口などに生息する「ボトリオコッカス」。光合成で二酸化炭素を吸収し、重油成分に相当する炭化水素を生産して細胞のまわりにため、1.5リットルの培養液から2〜3ミリリットルの油が生まれるそうだ。黄色がかって無臭。
藻類は、単位面積当たりの油の収量が高い点、食品と競合もしない点が注目されている。バイオ燃料の需要が増えた結果、原料のトウモロコシやサトウキビなどが価格高騰した経緯があるからだ。
「不純物がなく、油としての品質は申し分ない」のも魅力だが、価格が課題になっている。
価格を下げるには、培養施設確保や抽出に必要な電力費のコスト削減などの課題がある。
IHIとバイオベンチャー2社が今夏設立した会社では、通常の1000倍の速さで増えるボトリオコッカスの一種「榎本藻」の利用が進められている。燃料の大量製造に向けた技術開発に特化し、単価の高いジェット燃料などへの活用を見込んでいる。
藻類を用いた燃料の商業化の試みは世界的にも本格化しており、10年以内の実用化を目指している。